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ビットコインなどの仮想通貨はバブルなのか?バブルの語源-南海泡沫事件(サウスシーバブル)と比較

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南海泡沫事件(サウスシーバブル)と現状の仮想通貨を取り巻く環境が似ている?

ちまたでもビットコインを含めた仮想通貨相場の行き過ぎに警告するような冷静な記事が目立つようになってきました。

 

私はビットコインとそれを取り巻くオルトコイン市場はバブルだと思っています。

理由として、以下の二つがあります。

①大きな材料なしに短期間価格が10倍など極端に上昇した。

ビットコイン以外のオルトコインが何であれ大きく上昇している。

 

②に挙げた関連するものが上昇するというのはバブルの典型的な特徴です。今回であれば仮想通貨であれば何でも上がる状態になったのがバブルになった証拠だと思います。

オランダのチューリップバブルときは当初取引されていた貴重な種類の球根以外にそこらへんで咲いているようなチューリップの球根までも大きく値上がり、ITバブルの時もなにをしているのか不明なIT企業の株までも一時的に上昇しました。今回取り上げる南海泡沫事件では、株式会社なら何でも上がるようになりました。

 

 

以下wikipediaより引用 太線と下線および>>は筆者

南海泡沫事件 - Wikipedia

南海泡沫事件(なんかいほうまつじけん、英語: South Sea Bubble)は、1720年グレートブリテン王国(イギリス)で起こった投機ブームによる株価の急騰と暴落、およびそれに続く混乱を指すが、主に損害を蒙ったのはフランスであった。ロバート・ウォルポールが、この混乱を収拾、政治家として名をあげる契機となった。バブル経済の語源になった事件である。

空前の投機ブーム

当時のイングランド中産階級が投資先を探している状態で市場に資金がだぶついていた。南海株式会社は本業の貿易活動は全く振るわなかったが、国債引き受け会社として成長し、わずか数ヶ月の間に株価が10倍にも高騰した。貴族・ブルジョワジー・庶民の階層を問わず株についての十分な知識もない人々がこぞって投機熱にのぼせ、空前絶後の投機ブームが起こった。

これに便乗するかたち当時設立が許可制だった株式会社もまた無許可で作られた。いわゆるヤミ会社の株価も一気に跳ね上がった。そのほとんどは真剣に事業を興そうとする起業家たちであり、その業容もロンドンへの石炭供給事業や石けん製造技術の改良事業など、前産業革命期イギリス産業の発展の度合いを垣間見ることができるものであった。とはいえ、こういった真面目な事業の投資募集ばかりでなかったことも確かである[2]

>>十分な知識がない人たちが仮想通貨に投資しているのはチャットなどをみればわかるかと思います。ほとんどの人が投資している仮想通貨の仕組みを理解しておらず送金や決済等で使ったこともないと思われます。ICO(新規コインの発行)が活発になってきているのも闇会社の乱立と重なります。

価格の変動

1株あたりの価格は1720年1月には100ポンド強であったものが5月には700ポンドになり、6月24日には最高値1050ポンドをつけた。これに押されるかたちでイングランド銀行イギリス東インド会社などの株価も高騰を始めた。政府の許可なしにこうした会社を作ることは禁じられていたが、無許可の会社が乱立する事態に及んで政府も規制に乗り出した。6月24日に泡沫会社規制法、8月24日には告知令状を出すと市場は沈静化に向かっていった。しかし、事態は沈静化にとどまらず、あらゆる株価が暴落するという恐慌に陥った。

>>バブル相場の破裂の定番の原因の一つに当局の介入・規制があります。

仮想通貨 トラブル急増 「必ず値上がり」高齢者勧誘 :日本経済新聞

上記のような高齢者に詐欺まがいの勧誘が行われているという記事がちらほらと最近見受けられるようになってきました。現状仮想通貨は金融商品ではないため金商法のルールで取り締まれず野放しに近い状態になっています。国がこれを野放しにしておくとは思えず近いうちに販売に対してなんかしらの制限がかかるのではないでしょうか。それが原因となって一相場が終わるということは十分考えられます。

 

 南海会社の株価推移

 

 会計監査制度の誕生

ジョン・ブラントと南海会社の幹部の責任追及のための委員会が議会に設けられ、調査がすすめられた。ここでチャールズ・スネルは南海会社の会計記録を詳しく調べ、幹部の一人だったジャコブ・E・ソウルブリッジの経営するソウルブリッジ商会の帳簿を調査した結果を『ソウルブリッジ商会の帳簿に関する所見』という報告書にまとめ、この報告書が公式に認められた世界で最初の会計監査報告書となった。このように、東インド会社の成立から始まる株式会社制度の発達は「南海バブル」という危機を表面化し、一般大衆からの資金調達による事業形態には公正な第三者による会計記録の評価が不可欠であることを示し、公認会計士制度及び会計監査制度を誕生させた[6]

>>事件の反省として会計監査制度が誕生しました。

現在、株式の新規上場(IPO)の際は、引受けの証券会社の審査と取引所の審査を経て上場される仕組みになっています。一方でICOは何の縛りもなく誰でも勝手に行おうと思えば行える状態になっています。資金調達の手段となっていることは間違いないのに投資家を守るルールがほとんどないはやはり健全ではないので何かしらの規制が入ってくると私は予想しています。例えば取引所で取引させないとかなら簡単にできそうです。

 

今後のビットコイン相場のシナリオ

私のメインシナリオでは長い目で見るとBTCを含む多くの仮想通貨は価値がなくなっていくとみています。理由としては決済や送金を強みにしている仮想通貨は既存の銀行やクレジット会社などがブロックチェーンの技術などを取り込んでいくことで自然と負けていくと思っています。現状でも送金も決済も両方とも試したことある身からすると日本に住んでいるクレカやデビットの決済のほうが便利だし、送金も銀行を利用したもので不便はしません。

 

便利なものは黙っていても広がっていきます。ビットコインは何年も前から知られているのにほとんど決済手段として広まっていません。なぜならやはり上記で上げたクレカやSuicaを上回る便利さがないからだと思っています。一方でブロックチェーンの技術はいま急速に広まっており新聞紙面などを日々にぎわせています。ブロックチェーンに関しては今後も広まっていき世界を変えていくのは間違いないでしょう。仮想通貨ではなくブロックチェーン関連に投資をするのが長期投資なら正しい気がします。

 

ただ、そうはいってもボラも激しくテクニカルで動く場面も多いため、短期トレードで大きく勝てる機会が仮想通貨には存在しているとみています。これからも短期でロングして勝てる機会は大いにあるとみていますのでチャンスがあればロングしましょう。

 

モチベーション維持になりますのでご参考になった方は投げBTCをお願いします。

意見や感想、今後書いて欲しいテーマなどもお待ちしております。

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