PoloniexのBTCレンディングレート動向を参考にした逆張り戦略
左が貸したい人 右が借りたい人
大まかにレートと両サイドのトータルアマウントを確認しましょう。
Poloniex(ポロニエックス、通称Polo・ポロ)は海外の大手取引所の一つで最近では、Bitfinexと並んで取引の動向が本邦投資家からも注目されています。Poloではビットコインのレンディング(BTC LENDING)というBTCを貸し出すことでBTCを稼ぐことができる取引プラットフォームが提供されています。
https://poloniex.com/lending#BTC
なんでこんな取引があるのか
何故このような取引されるかというと理由は、基本的にショート(空売り)したいからです。ある人が今のマーケットが割高と思い自分が持っている以上にBTCを売りたいと思ったらBTCをある期間借りてそれを売却します。先物やFXと違ってベーシス(現物と先物の価格差)が変動するリスクがないので一番相場観にそった取引ができます。
取引の期間(Duration)について
レンディングレートに対する強いビューがない限りは、通常流動性の高い、短い期間でロール(満期の度に取引)をしていきます。長い間借りてしまった場合、途中でポジションを閉じたとすると手元に借りたBTCが残ってしまいます。そうするとその後の期間は借り損になってしまいます。もちろん残りの期間は余ったBTCを貸し出そうとするはずですが貸せるかもわかりませんし貸せたとしてもオファービッドのスプレッドは無駄になります。
株や債券での類似の取引
BTCのレンディングは貸し株(株レポ)や債券の無担保レポにあたります。ここで詳しく取引について解説はしませんが、株では信用倍率の動向や債券では個別銘柄のレポレートの動向から短期筋やマーケットメーカー(証券会社)のポジション動向を推測する参考にされます。
レンディングレートを参考にしたポジションの取り方
レンディングレートが高いということは貸したい人に比べてかりたいひとがいっぱいいるということです。ある程度の水準までレートが高まると多くの人が既にショートを振っていることが想像できます。すでにショートをしている人たてゃショートを維持するコストがどんどん高まっているのでショートを閉じるインセンティブが働きます。そのため相場はいったん買い戻され上昇しやすい状態になっているのです。
レンディングレートの高い低いはどう判断するのか
BTCには中央銀行がなく金融政策がないためレンディングレートのベンチマーク(参照)になる短期金利がありません。そのため高い低いは感覚的になりやすいです。みんなが高いと思い始めるとチャットなので話題になるのでチャットをチェックするのもいいと思います。また、時系列でみて相対的に高くなってきたとかは当然判断できるので日々モニタリングしておくといいかもしれません。
レンディングレートが低いからショートをするのはおかしい?
最後に念のため、レンディングレートが低いからといってショートを振るというのはすこし危険というか理屈が通りません。なぜかというとロングの人は、現物を買えばいいだけでショートの人と違っていつでも好きな時にポジションを閉じることができるからです。
短期トレード関連では、テクニカル分析についても過去簡単にまとめましたのご参照ください。
bitcoin-cryptocurrency.hatenadiary.jp
解説だけでなくトレードにつながるインプリケーションのある記事をこれからも書いていきたいと思います。モチベーション維持になりますので参考になった方は投げBTCをお願いします。意見や感想、今後書いて欲しいテーマなどもお待ちしております。
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